夜の公園に二人きり
目の前には好きな人
こんな最高のシュチュエーションを用意してくれた神様に
あたしは今、とても感謝しています
シュチュエーション
あたしが彼に恋をしたのは4月
高校に入って間もない日だった
亮「ー、はよ帰るでー」
「まだ帰る準備終わってないーっ」
幼なじみの亮ちゃんと同じ高校に進学したあたし
クラスは違うんだけどなぜか一緒に下校するのが習慣になってて、この日もいつものように帰ろうとしていた
亮「あ、今日はおまけおるけど別にかまへんよな?」
「うん、ええよ〜」
忠「おまけの大倉忠義でーす!よろしくーっ」
亮ちゃんがクラスでつくってきた友達
それが彼だった
スラッと高い身長に整った顔
あたしは初めて一目惚れをした
「お、大倉くんみたいな男前な人がなんで亮と友達になってん?」
帰り道
3人で並んで歩いてそんな話になった
忠「あっはっは、亮ちゃんも十分男前やで(笑)」
亮「には俺が男前にうつってへんのか?ちょお眼科行ってきた方がええで」
「あほやろ、もっと男前ならいっぱいいるって」
亮「そんなん言うて自分の顔鏡で見たことあんのか?」
「毎日見てるわ!亮ちゃんのアホっ!もういい、先帰る!!じゃあね、大倉君!」
忠「ちょおちゃん!汗」
亮「こんなんしょっちゅうやから気にせんで平気やで、笑」
それからあたし達はどこへ行くにも何をするにもいつも3人一緒で
ほんとに毎日楽しくって
3人でいるのが大好きだった
周りからは亮ちゃんか大倉君どっちかとできてんじゃないの〜?とかよく言われるけど
実際そんなことなくて
この関係を崩したくないあたしは大倉君への想いを伝えることはできなかった
***
忠「ちゃん!!お誕生日おめでとう!!」
「ありがとーっv」
それからまたしばらく経ってあたしの誕生日
たまたまその日が土曜日で学校がなくて
二人がお祝いに家まで来てくれた
亮「これプレゼントな」
「わあ〜wありがとう!」
亮ちゃんがくれたのは小さなテディベア
亮ちゃんがこれを買ったとこを想像するとなんかちょっと笑える
亮「大倉は?」
忠「………、」
亮「そういやお前ケーキしか持ってへんかったな…」
忠「……ケーキで頭がいっぱいで……忘れてもた」
亮「は!?うせやん!あほや!」
「気にせんといて大倉君!笑)ケーキで十分やから!笑」
忠「ごめんな……ケーキはすごいの持ってきてんけど…」
「大丈夫大丈夫!食べよっか!笑」
それからみんなでケーキ食べたりしてみんな帰って行った
二人が帰ってしばらくして夜8時
携帯のバイブが鳴った
開いてみると大倉君から
メールには一言『学校の前の公園来て』
なんだろう、そう思いながら仕度をして公園に向かった
「大倉くん…?」
忠「あ、ちゃん!」
ベンチに座ってた大倉君が立ち上がってあたしの前に立った
その時にスッて後ろに何かを隠したみたい
こんなときすぐ分かってしまうあたしは可愛くないんだろうけど、隠したのはきっとあたしへの誕生日プレゼント
キュン、
またあたしは大倉君が好きになったみたい
忠「ちゃん、さっきはほんまごめんなあ…ケーキのことで頭いっぱいやってん、」
「全然へーきだって(笑)」
忠「やからなあ、ちゃんにプレゼント買ってきてん……何がええかよお分からへんからこんなんになってもうてんけど……ちゃん誕生日おめでとう」
「わ……、、」
大倉君が後ろから出したのは白とかピンクのお花がいっぱいの花束
この花束買うの恥ずかしかっただろうな、
ありがとう、そう言おうと思って大倉君の顔を見ると真っ赤になってて
あたしがクスッて笑うと大倉君が笑わんといてよ、って言って自分も笑った
忠「なんか照れるな、こうゆうん」
「もらうほうもなんか照れるよ///」
忠「………」
「………」
笑いが止んで前を見ると大倉君と目が合った
大倉君の吸い込まれそうな視線から目が離せなくて胸の鼓動がいきなり速まる
今までに恋をしたことがなかったあたしはこのシュチュエーションの使い方がいまいちよくわからなくて
でもこれが告白に最適なシュチュエーションということはなんとなく分かって
「大倉く………、」
告白をしようとした瞬間大倉君に抱きしめられた
ドキ、ドキ、ドキ、
あたしの心臓が速さを増す
忠「好きや」
「…え、」
忠「俺、ちゃんが好き」
「…………うそ、、」
忠「ほんま」
「………あたしも」
忠「え、ほんまに?」
「うん………」
忠「よかったあー」
またギュウッて抱きしめられて大倉君と目が合った
あたしの恋は
まだ始まったばかり
***あとがき****
やっと風邪治ったああああああ!
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