雨宿りから始まる




「わああっ!なんでええ(泣)!」

バイトが続いて
すごく久しぶりの休日。

この休日を無駄にしないように昨日から考えてた計画…
題してっ!
< 街に行ってお洋服を買いましょう♪計画 >

だが、しかし
現在の状況は最悪。

一応お洋服はゲット出来たものの
お店を出たら雨がどしゃ降り。


「傘持ってきてないよお…っ」

自分ついてないな〜、
なんて思いいつつ
周りを見渡してみると
目の前には
ビルとビルの間に出来た細い道。

「これ通ったら、どこに出るんだろ…」


とりあえず駅までの道を
最短距離で進みたいわたしは
気づくと足はその道に向かっていた。

「駅近辺に出ますよ〜にっ」


そう言いながら
その道を通り抜けると…



「………やっちまった。」


全く知らない通りに出てしまったわたし。

困ってるわたしをよそに
相変わらず雨はどしゃ降りで。




「っお、公園発見!」


ちょっとだけ…っ
せめて小雨になるまで、
そう思って
屋根付きのベンチへ
わたしはもうダッシュ!




「ふぅ…もおー、袋びしょぬれっ。お洋服まで水染みちゃうよ〜…(泣)」


なんてブツブツ言っていると




?「ハンカチ、使う?」


「えっ?」


後ろから聞こえた小さな声。

振り向くと、わたしの後ろには
わたしとおなじく
びしょぬれの男の人。



「えっと、いいんですか?」


?「ん。使いな」


「ありがとう、ございますっ」


?「いーえ。お揃いだね」


「へ?」


?「この濡れ具合(笑)」


「あ、あ〜!(笑)ほんと困りますよねっ、いきなりの雨って…」


?「ね〜。あ、名前なんてゆーの?」


「名前、ですか?えっとです!」


?「ちゃん、ね。俺は智久」


公園で出会った智久くんとは
すごく気が合って
気づけば時間を忘れて
色んな話をしていた。

まさに、一期一会。みたいな?


「ですよね〜!(笑)…あ!雨やんでるっ!」


智「お、ほんとだっ!」



雨宿りのために来た公園。
だから雨がやんだら
お家に帰るつもりだったのに…



「あのっ…」


智「ん?」


「よ、よかったら…」



「よかったらこの後、お茶でもどうですか?/////」



智久くんと、離れたくない



智「もちろん。よろこんで♪」



雨宿りから始まる恋も
たまにはいいでしょ?






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