あなた専用の着信音。
受話器を耳に当てると聞き慣れた声。
心臓が痛いのは何故?
熱の籠もった耳と
頭の中で繰り返し流れる声。
忘れたくないから、
ねぇ、愛してよ。
見つめる先は…
「りょ…」
「遅い、」
「ごめん、電車、遅れてて。」
「別にええけど。」
嘘吐いたの。
あなたはきっと知らない。
「シャワーは?」
「浴びてきた。」
「良かった、」
もう我慢できひんかってん、
なんて耳元で囁くあなた。
掴まれた手首が痛い。熱が籠もる。
「やっ、りょう…」
「ヤるために来たんやろ?」
頑張って直した髪の毛は、ベッドに押し付けられたせいで、すぐ乱れてしまった。
「ん…、はぁ…かわい…」
「あん、りょう…」
深く口付けられて思考が揺らぐ。
亮の甘い舌があたしを襲って、いやらしく犯していく。
「ん、はぁ…ん。」
「んっ…はぁ…」
絡まる舌に夢中になっているあたしとは違う。
亮は既に絡まる舌、ではなくあたしの服を脱がすことに夢中みたいで。
「ん、ふ…ぁ、」
「はぁ…んっ…う、」
ホックを外される感覚に自然と体が反応してしまった。
目をうっすら開けると、亮の色っぽい表情が見える。
「はぁ…やらし、」
唇を離すとふたりの間を糸がいやらしく伝う。
とろん、とした思考で亮を見つめると、亮はあたしの下着をそっと奪う。
ね、そんな目で見ないで。
「綺麗、」
そう言って亮はあたしの胸を触る。
あたしだけじゃないくせに。
とは言っても、
今亮が見つめてるのは確実にあたしで。
あたしは何番目の女なんだろうか。
一番亮と肌を重ね合う、そんな存在になりたい。なんて。
「んっ…」
「やぁっ…あん、りょおっ。」
「かわい、…お前ほんま淫乱やな。」
「だって、」
「はぁ、だって何…?」
「だって…りょうとのエッチ、ん…はぁ…気持ちよすぎるんだもん。」
「ん…当たり前やろ、」
亮の手が体中を這う。
いやらしい手つきは余りにも自然で、あたしは思わず声が出る。
「やん、っ…はぁ…りょおっ、ちゃんと、触ってっ…」
「ん?どこを…?」
「はぁ…あ、っ…いじわるっ…」
「ちゃんと言わな、わかるわけないやろ」
見えるのは亮の大きな口の端が、くい、といやらしく上がってるとこで。
「はぁ…ここ、触ってっ…?」
そんな亮に心奪われて、思わず指でソコを開いてしまう。
「変態。」
「あ、やだぁっ」
「めっちゃ濡れてるやん。」
「亮が…」
「俺のせいちゃうやろ?自分が勝手に興奮してぐちょぐちょに濡らしたんやんか。」
「や、恥ずかし…」
「自分から見せるとか、とんだ淫乱女やな。」
「やめて、りょお」
「こんなん言われて、何どんどん濡らしとん。」
自分でもおかしいと思う。
滑稽で、でも何だか興奮する。
亮に罵られて侮蔑されて、息を乱すあたしは、亮の言う通り淫乱で。
「んあぁ、」
「きっつ。こんなんで俺の入るん?」
「やぁ、りょう。」
ナカを掻き回されて、変になりそうで、でもこのまま壊して欲しい。
「りょおっ、りょおが欲しいよ。」
亮の首に腕を回すと、ふと笑う口元。
その笑顔の意味が知りたい。
亮の大きいのがあたしのナカに入ってきて、あたしは圧迫感に息を漏らす。
「はぁ、おっき…」
「当たり前やろ。」
「んぅ、亮。気持ちいよ。」
「はぁ…俺も。」
あたしのナカを亮が動いて、ゆっくりゆっくり動いて、じわじわと押し寄せる快感。
「んっ、う…あんっ、」
首に腕を回したまま耳元で喘ぐと、亮は色っぽい吐息混じりの声で
「お前耳元で囁くなって。」
なんて。
ね、あたしも亮のこと気持ちくさせれてる?興奮させれてる?
「ひゃ…!!」
と、急に亮があたしの奥のほうをぐい、と突き上げる。
「はぁ…お前、ここ好きやろ…?」
「ん…あんっ、きもちい…」
「はぁ…んっ、く…」
「りょおっ、だめっ…もう、いっちゃうっ」
「はぁ…ええやん、…く、あ…やべ、」
亮の動きが激しさを増して、あたしは更に喘ぐ。
足を亮の腰に巻き付けて、もっともっと密着して、もっと奥まで深く突き上げてもらう。
「いっ…や、あ…あぁっ!!!」
「く…はぁ…あぁっ、」
亮が突き上げて、あたしは絶頂に達する。
びくびくと亮を締め付けて、亮もそのまま果ててしまった。
「ね、りょお…」
「ん?」
「んーん、なんでもない。」
ベッドの上、亮に抱きしめられてあたしは夢見心地。
亮の匂いと、亮があたしの頭元で吸うタバコの匂いでなんだか酔ってしまいそう。
「な、。」
「んー?」
亮を見上げると亮の色っぽい顔にどきりとする。
「俺の一番になって?」
亮の言葉の意味がわからなくて、あたしは目を丸くさせる。
亮は優しく、そんなあたしを見て、頬を撫でた。
「俺の彼女になって。」
ねぇ、よくわからないけど、涙が止まらないの。
「、愛してる。」
甘い言葉に何度も頷きながら、あたしは亮の胸に顔を埋める。
「りょお、好き、大好き。」
ねぇ、亮。
ずっとずっとあたしの傍にいて。
もっともっと愛して。
あたしだけをずっと見つめてて。
あなたの見つめる先は、
あたしだけであって欲しいの。
end.
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→のらくらまい
読んで下さってありがとうございます。
なんとか新作を書くことができました。
年内は残業、休日出勤が続くようなので、更新に時間がかかるかも知れませんが、1ヶ月に2つは更新出来たらいいなと思っています。
応援よろしくお願いします。
次はジャニ勉に乗っ取ってえむきどさんでも書こうかな、と思う次第←
あ、まだ関ジャニ∞が松竹座でコンサートをしていた頃、ある事情があり錦戸くんに「ち〇こ大きい」的なことを言ったら「当たり前やろ」と言われたことがあります←
今回はそれを組み込んでみました、ははは。
→ランクリする!
→感想も書いてみる!