オレンジの灯り、
隣で寝息を立てて眠る君の髪を撫で、ベッド脇のグラスを手に取ると、少しだけ残っていたスパークリングワインを飲み干した。




久々に過ごす君との夜はまだ始まったばかり。






AC―









携帯電話が着信を知らせて音を鳴らす。

電話を取ると耳元から聞こえるのは聞き慣れた声。
相手はジャッキー。


「なんやねん、お前。こんな時間に。」




仕事の話かと思いきや、ジャッキーが持ち出したのはしょーもない話で。

うんうん、と適当に相槌を打っていると、隣の君がそれに気付いて目を覚ます。






「ね、マック。誰?浮気相手?」

携帯を当てている方とは逆の耳元で聞こえる君の声。
静かに話してくれてるのはわかる。
でもそんなこそこそ喋られたらくすぐったくて仕方ない。





相変わらずジャッキーに適当な相槌を打ちながら、俺は君の髪を撫でる。

うふふ、と笑う君が愛しくて、少し笑みが零れた。





と、君はゴソゴソと布団に潜り込み、俺の足の間から顔を出す。

この展開は厳しい。





「ちょ、ジャッキー。話、また明日聞くから、今日は…」

「えー、切っちゃうん?」





このタイミングで声でかすぎやろ。


ジャッキーは電話の向こう側で、あーお邪魔やったか!!ごめんごめん!なんて笑いながら発すると、さっさと電話を切ってしまった。






「もー、声でかいわ、お前。」

「やってあたしがおんのに浮気相手なんかと電話してるからやろ?」

「ジャッキーからやっちゅうねん。」

「マックのやらしい声、聞かせたら良かったのに。」

「なんでやねん。」

「マックの声、かわいいんやもん。」





頬を俺自身にすり寄せてくる君。
そんなんされたらまたシたくなる。






「おっきくなってきた。」

「触んなって、お前。」

「かわいい。」



指先で撫でるように俺自身を触って、弄ぶ君。
硬さを増す自身に、俺もまだまだ若いな。なんて思ったりして。





「ほら、おいで。」


腕を広げると君は起き上がって、ふわりと俺の胸の中。



ゆっくりベッドに押し倒して、深く深く優しく口付けを交わす。
舌を絡ませて、求めて。






唇を離すと君の表情があまりにもとろん、と溶けそうなもんやから、俺は思わず笑ってしまった。


「ん、何よ。」

「ん?かわいいなぁって。」

「やだ、かわいくない。」

「かわいいから、足開いて。」

「…ん。」





キスしただけやのに、一回目の余韻も残っているのか、君のやらしいとこはそれこそとろとろで。


「濡れすぎやろ。」

「だって、」

「淫乱。」

「んぅ…、早く指ちょうだい。」




お望み通り。
指をするり、と滑り込ませると見た目よりももっともっと濡れてる。

指を動かすと卑猥なぐちゅ、と言う音が鳴って、そんな音にも興奮している自分に気付く。




「あんっ、や、」

「音、めっちゃすごいな。」

「んぅっ…はぁ、マックの指、きもちい…」

「お前俺の指、好きやな。」

「はぁ…マックの長くて細い指、入ってると思うと…ん、変な気分になっちゃう…」

「へぇ、」





君が足をびくびくと反応させながら、シーツをぎゅっと強く掴んでいる姿が愛しくて仕方ない。

指だけじゃ俺が我慢できひんくなって、指を抜くとはちきれそうに大きくなった自身を、君のナカに深く沈めていく。




「はぁ…、」

「あ、マック、動いて…」

「せっかちやな…言われんでも動くわ、」

「や、あぁっ…あんっ」





体を重ねて、何度も何度も突き上げる。
卑猥な音と激しい息遣いが部屋を支配する。







「んっ、あぁん…やっ、ぁ…」

「はぁ…はぁ…、くっ…う」

「あっ、だめっ…も、…やんっ」

「はぁ…俺も、はぁ、あかんっ…」












………………………………………
……………………………
……………………
……







再び眠りにつく君。
かわいい寝顔が俺を眠りへと誘う。

おやすみ。





また明日からいつも通りの毎日が始まって、いつものメンバーとやいやい言いながら日常を過ごすんやろう。

仕事をこなして、誰かを傷つけて、誰かの笑顔を見つけて…。





会えない日々は続くばっかりやから。
今日は君の夢でも見よう。
そしたらまた明日からも頑張れる。






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